2013年8月13日火曜日

不妊セミナーに行ってきました

山王病院で不妊治療のセミナーがあるという事で7月に受けてきたときの事を書きます。
(気になる方はインフォメーションから開催日をご確認あれ)

電話でセミナー予約し、初めて山王病院へ。
山王病院の噂は色んなブログで見てたけど、立派な病院です。
吹き抜けの天窓から明るい光が差し込み、中央にはグランドピアノが置かれ、
待ち合い用とは思えないソファがたくさん置いてあってホテルみたい。

セミナー会場入口には不妊治療費用のチラシが置いてありました。
会場に入ると、120人ほど入る会場に50人ほど着席してた。
私は一人で行ったけど夫婦で来てる人が多い。
テーブルには資料とお水が(約2時間の長丁場だからね)。
しばらくしてセミナー開始。全部で80人くらい来たかな。

まずは院長先生から、リプロダクティブヘルスについての概要のお話。
リプロダクティブヘルスとは、すごくざっくり言うといつ産むか、
何人産むかを決める自由のこと。
仕事などで出産の機会を逸して40代を迎えても、卵子が少なくなっていたり
妊娠しても死亡率が高くなる、という話を聞いて身のすくむ来年40歳…。

妊娠するために、子宮を万全な体制に整えてから臨んだ方が
治療の効果が現れやすいという話も聞いた。
もし筋腫などがあれば、先に除去して整地してから治療を開始するんだって。
患者さんの50%に内膜症があるそうな。
ここはメスでがっつり開腹ではなく、小さな孔をあける腹腔鏡手術というのがあって、
手術と不妊治療を連携して出来るのはいいなと思った。ダメージも少ないだろうし。
院長は腹腔鏡手術の権威なんですって。
実際の手術動画も再生され、つるつるの筋腫が切除されていく動画のあまりの
生々しさに、私も含めて引いている人多し(特に旦那さんはうつむいちゃう方も)。


続いてリプロダクションセンター長のお話。他の方のブログを見ると、
どうしてもこの先生に!という方が多いので思わず集中。
なぜか話に引き込まれる。特に基礎体温の話とか。先生曰く、
基礎体温をきっちりつけなきゃ、って思っている人が多いです。でもこれがストレスになっている方もとても多いんです。そもそも体温がきれいな二層式に分かれる人はまれで、高温期になったかならないかわからなず排卵を迎えてしまう。排卵の目安としてわかりやすいのは、頸管粘液(おりもの)が多いタイミングです。 
これを聞いておおっと思いました。
基礎体温を計るのがストレスってそれ私です私です!と挙手しそうに。
検温中に寝てしまったり、サボってグラフが空欄になるなんてザラだったのでこの話はすごく元気出た。
タイミング法をとるなら基礎体温は大事だけど、その他はスケジュールを組んでやるため基礎体温はさほど重要な要素にならないみたい。

あと、不妊は複合的な要素によるものが多く、○○さんには○○してくれたのに
私にはやってくれないとか、意味が無いのだそう。その夫婦によって要因が
違うんだから、治療方法が違うのはあたりまえ。
でも情報の渦の中で不安になってしまう気持ちはわかるなー。

そして検査の実際の流れを紹介。
体外受精は、卵巣を刺激して採卵するなんてこの日まで知らなかったよー。
採卵する画像も見たけど、なんかもやもやする雲みたいなの(卵胞)を
ユンケルのストロー的なものでチュルっと吸い取ってた。
この卵胞を育てるのに、刺激を与えるそーだ。たくさん採れるように。

最後に、人工授精はここ20年で出てきたばかりの技術で
子供が成人した時どうなるかまだまだわからない点が多いものの、
ここは施術実績を作ってきた自負があるし、手術と治療を一緒にできる点で
アドバンテージがあると話され、信頼できると思いました。

最後に、培養士さんのお話。
わたし恥ずかしながらエンブリオロジストって何たるか知らず…。
顕微授精や人工授精を司る、医療技術者なんですね。
職人ぽい方が出てきて具体的な話をしてくれました。

他にも不妊カウンセラーの看護師さんのお話を聞く事ができました。
全てを受け入れてくれそうな優しそうな方でした。何かあったら相談に行こう。

もっと大事な話いっぱい聞いたんだけどな。思い出したのだけざっと書きました。
印象に残った話をさらにざっくりまとめると以下の通り。
とてもとても全部夫に説明する訳にはいかないので、診察の暁には
夫を連れて来ねば!と思いました。

  1. 子宮環境を整えないと、着床から妊娠につながりにくい事(腹腔鏡手術なんて大げさなって思ってたけど大事なんだな)
  2. 人工授精する精子は綺麗に洗われた精子
  3. 治療を受ける年代は30後半から40代が多いが、早めに治療を!